介護現場のニーズリスト同居家族が日中不在となるため、被介護者の排泄物の処理ができない

場面

排泄

場面の詳細

被介護者の排泄物の処理を行う場面

課題の持ち主

被介護者,介護者(家族)

課題の持ち主の詳細

排泄管理が必要な被介護者を持つ家族介護者

課題の具体的内容

被介護者は自身の力でトイレに移動することができないが、被介護者の自立支援のため、そして自尊心を守るため、介護者・被介護者ともにおむつの使用は避けたいと考えている。そのため、ポータブルトイレを通常使用したいと考えている。しかし、同居家族は日中不在により排泄物の処理とポータブルトイレのバケツ洗浄を行うことができないため、ポータブルトイレを使用することができない。
ポータブルトイレは日中2~3回バケツ洗浄が必要である。定期的な洗浄ができない場合は臭いや汚物の散乱、バケツの縁の尿石汚れにつながる。なお、女性の場合は、排尿の際にもトイレットペーパーを使用することによりバケツの容量を減らすため、バケツ洗浄が必要となる回数が増加する。

対策・工夫・道具・使っている機器やその課題

福祉用具貸与業者が、ボタン一つで自動で処理されるポータブルトイレを提案した。
排泄の後は、自動密閉処理が可能なため臭いも少ない。また、自動で汚物が処理されるため、被介護者による排泄物の処理が不要となった。加えて、トイレ横に専用のごみ箱を設置することにより、被介護者自ら汚物をゴミ箱に捨てることができた。そのため、トイレで排泄を行いたい介護者の意向、日中時間帯に排泄物の処理ができない被介護者の意向をともに改善する事ができた。
ただし、処理を行う際に必要となる袋代と消臭剤代のランニングコストがかかることが課題である。

担当者

相談窓口
籾山 祐歳(株式会社マルベリー 在宅事業部、北海道相談窓口業務アドバイザー)

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