介護現場のニーズリスト浴槽に浸かる通常の入浴が出来ない場合の代替手段
場面
入浴
場面の詳細
身体的な要因から通常の浴槽での入浴が難しい利用者への代替手段
課題の持ち主
被介護者、介護者(介護職、専門職)
課題の持ち主の詳細
浴槽での入浴に支障がある被介護者
課題の具体的内容
介護施設や通所介護事業所で実施している利用者の入浴は、衛生や健康の観点から重要なサービスとして位置付けられる。通常は浴槽に浸かる入浴を行うが、利用者の体調が良くない場合や医師の指示等により入浴できない場合等ではシャワー浴や部分浴、清拭(せいしき)を代替的に行うことになる。この場合、利用者にとって必ずしも入浴の満足感が得られにくいことや十分に汚れを除去できないこと等が課題になる。
対策・工夫・道具・使っている機器やその課題
大規模施設では大浴槽が設置されているが、水の取り換えが頻回に行われず、衛生面で課題がある。そのため薬用入浴剤を利用することが多く、個々の利用者の肌に適しているのか判断が難しい。最近は個浴を別途設置して利用することが増えている。但し個浴は機能性が低い課題がある。入浴介助は、介護者や利用者が濡れた床で転倒する等事故が多発しやすい。介護者の腰痛原因となりやすいことや、介護者の熟練度によって入浴介助の適性に差が生じやすい。そのため能力の高い人ほど入浴介助が増えやすく、従事者の不満要因となっている。この点、入浴設備の充実だけでなく、入浴と同等の機能を有するシャワー浴の開発等が求められている。シャワー浴装置が上市されているが、施設内での利用者が限られている反面、導入コストが高い事が課題となる。
担当者
マッチングサポーター
砂 亮介(株式会社介祉塾)
キーワード
生産性向上 安全性 労働負荷の低減